道徳と神様が結びついた例として、悪いことをしたら神様に罰を与えられるのだと、良いことをしなければならないよと、小さい頃から言われています。この辺りは日本と似ていますね。
日本からの観光客に馴染みのある「龍山寺」や「行天宮」も、「道教」の神様を祀るお寺なのです。
さて、色々な神様がいる道教ですが、航海や漁業の神様として知られるのが「媽祖(まそ、ㄇㄚ ㄗㄨˇ、mā zǔ )」と言われる女神様です。
台湾の媽祖様を祀ったお寺を「媽祖廟」と言いますが、規模の大きいものが多く、そのお祭りも台湾で最大級とされるものがあります。
特に毎年旧暦3月に行われる「大甲鎮瀾宮媽祖巡礼」という行事は、紛れもなく台湾全土で最大級のお祭りです。
このお祭りは、台湾中部の台中から彰化、雲林を通じて嘉義へといった21の市町村、100近い寺院を経由する300キロ以上のルートを、8泊9日に渡って徒歩で巡回していくものです。
この年に一度の大イベント「大甲鎮瀾宮媽祖遶境(大甲鎮瀾宮媽祖巡礼)」に、1日だけですが巡礼に参加して歩きましたので、そのお話をご紹介したいと思います。
この大巡礼は、ディスカバリーチャンネルから世界三大宗教行事の一つとして認定されたほか、ユネスコから「世界無形文化遺産」にも認定されています。
スタート地点となる「大甲鎮瀾宮」は、お祭りの主役である「媽祖様」を祀る、台中市の大甲区にあるお寺です。この大巡礼を主催しています。
「媽祖様」はお神輿に乗って巡礼しますが、巡礼ルート沿いでは、沢山の爆竹を鳴らして「媽祖様」をお迎えします。各陣頭が盛り上がりとても賑やかな雰囲気となります。
巡礼者は台湾全土から集まり、9日間の荷物を背負って「媽祖様」と一緒に巡礼します。(続)
コメント